にゃんこが初めて雪を見た日
ある冬の朝、うちの猫はいつものように「外に出せ!」と私に身振りで示しました。それは、その年に初めて雪が降り積もった日でした。
にゃんこは、私に庭へのガラス戸を開けさせて外を見た途端、不思議そうな顔をして固まってしまいました。
何と、そこは一面銀世界だったからです。
◆冷たい雪に初めて触れてみたうちの猫
にゃんこは、地面よりも少し上の位置にある石の段にまず降りて、ソォッと地面に降り積もっている雪に触れました。本当におそるおそるという感じで、好奇心の塊になっている表情をしていました。
肉球の先に冷たい雪の温度がちょっとだけ触れると、サッとその手を離して本当に驚いた顔をしていました。
その時、生まれて初めてうちの猫は雪に触れてみたのです。きっと、にゃんこにとってはとてもドキドキする体験だったでしょう。小さな仔猫だったにゃんこは、未知の体験に本当にショッキングなものを感じているようでした。
仔猫にとって初めて白い雪を見たり触ったりした体験は、その後も忘れられないほど新鮮だったのではないでしょうか?
もともと十数年しか生きられない命ですから、雪を見ることも少ないでしょう。猫ちゃんのそんな様子を観察していると凄く可愛いくて、こちらもほっこりした気分になっていました。